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カラダへの負担が少ないキッチンを選びましょう
キッチンでの作業は、歳をとると徐々に疲れを感じやすくなってきます。それでも手作りにこだわっておいしいものをいただきたい、そんな人も多いことでしょう。カラダにかかる負担を少しでも減らし、しかも安全性の高いキッチンをつくる方法をお教えしましょう。 キッチンは、下ごしらえの時などは座ってできれば作業がグンとラクになります。流しの下の部分に空間があるタイプなら、椅子を置いても大丈夫。 またシンク前には「サポートバー」がついていれば、立ち仕事の時に体重をあずけると、足腰にかかる負担が少なくなります(写真参照)。 ほかにも、腕をあげる動作がキツいため吊戸棚の上のほうを使わなくなってしまった、という声もききます。「オートダウンウォール」と呼ばれる吊戸棚は、バーに優しく触れるだけで自動的に収納庫が上がり下がりするので余計な力をかけなくても済み、とても重宝します。
中央:立ち仕事も体重をあずけるとラクになる「サポートバー」。
右:「オートダウンウォール」。
設備機器は安全性が高く、作業がラクになるものを
1)加熱機器 高齢になるのに備えてコンロを電気式のIHヒーターに替えた、というお話もよく聞きます。その理由は、IHヒーターは火を使わないので火の燃え移りや火災の心配が少ないから、というものが断然目立ちます。鍋底の温度の上がりすぎやスイッチの切り忘れ防止といった機能も付いて安心です。火力は非常に大きいですし、また表面には凹凸がなく、使うたびにさっとキレイにできるのも魅力。最初はスイッチの使い方や直火が見えないことに戸惑うかもしれませんが、なれてしまえばとても使いやすい、と好評です。
2)レンジフード IHヒーターの場合は、加熱時に火を使わないので周りの温度があまり上昇せず温度差により生じる上昇気流がおきません。ですのでレンジフードは、上昇気流をつくって煙を吸い上げていくタイプがオススメです。 また、IHヒーターに限りませんが、目の高さに設置するタイプ(アイレベルタイプ)なら、パネルに手が届きやすくお手入れの時にムリな姿勢をとらずにすみますし、整流パネルのフラットなものなどお手入れの簡単なレンジフードならご負担も軽くなるでしょう。
▲サンウエーブからは、「IH用空気清浄システム」のキッチンが発売されています。従来のレンジフードがないので、高い位置でのお掃除も不要。見た目にもすっきりです(写真は<リシェル>)。
また、ぜひ取り入れたいのが食器洗い乾燥機。手洗いに比べて汚れ落ちは抜群にいいですし、布巾を使わないので衛生的です。食べ終わったら片づけは機械にまかせて、ご家族とおしゃべりしたりテレビを見てのんびり過ごしましょう。
▲食器洗い乾燥機はミストの力で除菌洗浄や環境にやさしい重層モードなど、いろいろな種類が登場。
床材には足腰にやさしい素材を選び、暖房器具も用意
キッチンの床材には、足腰に負担の少ない素材を使いたいですね。例えば木質系のコルクは、弾力性や保温性があるので、歩いた時にソフトで温かな感触があります。値段を抑えたい場合には、クッションフロアがいいでしょう。やはり弾力性があるので疲れにくく、食器を落としても割れにくいのです。 それから冬場の寒さ対策として、床暖房を設置しておくことをおすすめします。エアコンと比べると立ち上がりに時間はかかりますが、いったん温まると足元からほんわりとしてきてとても快適。実際に腰痛やヒザの痛みが和らいだ、という声もあるほどです。